第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(2022.06横浜)

シンポジウム28
日時:2022 年 6 月 12 日(日)14:15-15:45

心不全パンデミック時代におけるプライマリ・ケアの役割
〜心不全診療のアップデートとプライマリ・ケアの視点〜
(U40 心不全ネットワークコラボレーション企画)


<企画責任者> 官澤 洋平(明石医療センター総合内科)
座長・司会 官澤 洋平 (明石医療センター総合内科)
司 会 齋藤 秀輝 (聖隷浜松病院 循環器科・心血管カテーテル治療科)
演 者 佐藤 宏行 (東北大学大学院医学系研究科先制循環器医療学寄附講座)
演 者 大浦 誠 (南砺市民病院内科・総合診療科)
演 者 小野 雅敬 (関西医科大学 総合診療医学講座(地域医療学)


<企画概要>
本邦は未曾有の心不全パンデミックの時代に突入しています。心不全患者を専門医だけで支えるのは困難な状況となってきており、医療職・地域が一丸となって向き合っていく必要があります。プライマリ・ケアももちろん重要な役割を担っていくと考えられます。しかし、心不全領域の進歩は他の領域以上に早く、知識を維持していくためには継続したアップデートが必要です。アンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬、HCN チャネル阻害薬、SGLT2 阻害薬など薬物治療だけでも話題がつきません。 今回、心不全診療の向上に熱心に取り組む若手心不全医たちで構成される U40 心不全ネットワークと協力しプライマリ・ケアが心不全診療の一役を担っていくために必要な知識のアップデートをお話いただきます。また、それだけではなく、プライマリ・ケアの視点だからこそ心不全診療の質を向上する可能性が見いだせないか、マルチモビディティへのアプローチを中心に総合診療医からの視点をお話します。 最後に、専門医・総合診療医からの話題をもとに、相互ディスカッションを行い、明日から専門医とプライマリ・ケアが連携することでどのように心不全診療のタスクシェアをできるか、心不全診療の質を改善できるかまとめます。